履修科目

本学のカリキュラムは座学とテクニックの二部構成となっており、修業年限は3年です。

座学ではファミリードクターとしての役割も担えるように、医学全般についての勉強をしていきます。

徒手療法大学では、幅広い知識と実践的なスキルを効果的に身につけられる、他校とは一線を画した独自のカリキュラムを提供しています。このプログラムは、座学と実技の二本立てで構成されており、学生が理論と実践の両方で確かな基盤を築けるよう設計されています。

座学プログラム

座学はネットラーニング形式で行われ、遠隔地からでも受講可能です。この方法により、フルタイムで働いている社会人の方でも時間を有効に使いながら学ぶことができます。

本校ではMoodleプラットフォームによるディスタンスラーニングシステムを導入しています。Moodleは世界の様々な教育機関(大学など)で導入されているE-ラーニング用のプラットフォームです。

東京理科大学: Moodleによる教員向けの操作マニュアルやセミナーを実施
九州工業大学: Moodleによる映像モジュールの導入を行っている
岡山大学: Moodleを導入している大学の一つで、約10,000人の学生が利用
早稲田大学: 独自開発のLMSからMoodleベースのOpen LMSに移行し、全学オンライン授業に対応
放送大学: 100,000人規模でMoodleを利用しており、通信指導を実施

毎週3回の動画講義を通じて、学生は継続的に知識を深めていきます。具体的には、以下の科目が含まれています:

  • 筋肉解剖学:筋肉の構造と機能を理解することで、実際の施術に必要な基礎知識を習得。
  • 神経解剖学:神経系の構造と働きを学び、痛みや機能異常の原因について学んでいきます。
  • 関節運動学:関節の動きやメカニズムを詳細に学習し、関節の治療への洞察を深めます。
  • 生理学:人体の機能を広範に学び、健康維持の基礎知識を学びます。
  • 整形外科検査学:整形外科的検査法を学び、正確な診断技術を身につけます。

各講義終了後にはテーマごとの小テストが実施され、理解度をさらに高めます。これにより、学生は体系的に知識を築きながら先へ進むことができます。

筋肉解剖学Ⅰ

筋肉解剖学Ⅱ

筋肉解剖学Ⅲ

神経解剖Ⅰ

神経解剖学Ⅱ

神経解剖学Ⅲ

生理学

関節運動学Ⅰ

関節運動学Ⅱ

鑑別診断学

免疫学

病理学

スポーツ医学Ⅰ

スポーツ医学Ⅱ

画像診断学

整形外科検査学Ⅰ

整形外科検査学Ⅱ

医療英語Ⅰ

医療英語Ⅱ

カイロプラクティック哲学

ケーススタディ

以下は座学の講義動画の一部です。

実技プログラム

実技は毎月1回または2回、日曜日に授業があります。各セッションは3~5時間の集中カリキュラムで、基礎から応用までじっくりと指導します。少人数制クラスを採用しており、以下のようなカイロプラクティック技術を学んでいきます。

必須科目

パルペーション(触診)

以下の4つの構造についてパルペーションを行っていきます。

いずれも実践(治療)において重要な構造です。

  1. 筋肉(腱・靭帯)
  2. 関節
  3. 神経
  4. 内臓

触診技術の差が、そのまま治療効果に反映すると言っても過言ではありません。

触診によって得られる情報により、症状の状態や原因を特定していくことができるからです。

パルペーションは、以下のテクニックの実技の際にその都度勉強していきます。

ディバーシファイドテクニック

カイロプラクティックのテクニックを「ディバーシファイドテクニック」といいます。

カイロプラクティックでは様々なテクニックがありますが、徒手療法大学では臨床時にもっとも使用するディバーシファイドテクニックを丁寧に指導していきます。

筋膜リリーステクニック

筋膜は皮下にある薄い膜の結合組織であり、筋肉、腱、靱帯、神経、内臓の周りを包んでいます。姿勢の維持にとって非常に大切な構造です。

従って、筋膜の異常(硬縮)が起こると、姿勢を正常に保てなくなり不安定感や筋力低下などを引き起こします。また、筋膜は痛みに対して敏感な構造を持っているため、強い痛みが現れます。

筋膜リリーステクニックでは、問題のある部位を手技によって改善させることで、痛みや異常姿勢などの改善を行っていきます。

筋膜リリーステクニック詳細

AKT(Arthro-Kinesiological Technique)

本校オリジナルのテクニックです。全ての関節の可動域制限や動作痛の改善に有効です。

AKTはArthro-Kinesiological Techniqueの略です。Arthroとは関節、Kinesiologicalは運動学のことです。つまりAKTとは関節運動学的テクニックのことになります。このテクニックの特徴は以下の通りになります。

  1. 自動的運動を利用したアジャスメントテクニック
  2. カップリングモーションを考慮したスラスト

従来のアジャスメントテクニックでは、患者さんは静止位で行いますが、AKTでは患者さんに関節を動かしてもらいながら(自動的運動)アジャスメントを行います。

症状の多くは「前かがみになると腰が痛い」「腕を上げると肩が痛い」などのように自動的運動に伴い痛み(動作痛)が現れる場合が多いです。このテクニックがもっとも効力を発揮するのは、このような動作痛の改善に対してです。

スラストの方向は科学性を重視します。最新のリサーチを基に各関節の運動の特徴を把握し、それに基づいて検査・診断・治療(アジャスメント)を行っていきます。

AKT詳細

神経マニピュレーション

脊髄から出た神経は末梢(指先、足先)に伸びていますが、その過程で圧迫(絞扼)されることがあります。

神経が圧迫されると、痺れや痛み、または筋力低下などの症状が引き起こされます。

神経リリーステクニックでは、神経の圧迫部位を特定し、その部位にアプローチすることで、神経起因の症状を改善させることが可能です。

神経マニピュレーション詳細

選択科目

内臓マニピュレーション

神経や関節への直接的なアプローチでなかなか改善してくれないケースの多くは、もしかしたらそれに関連する内臓に原因があるのかもしれません。

また内臓と自律神経系とは密接な関係があります。従って、不眠や血行障害、浮腫みなどの症状改善にも有効な場合があります。

内臓へのアプローチができるようになると、神経筋骨格系に加え内臓という新たな視点を得ることができます。従って、一つの症状をより多角的・俯瞰的にとらえることができるようになります。

注:内臓マニピュレーションは必須科目ではありません。履修には別途受講料がかかります。

テクニックの講義中

学年別履修科目

学年 座学 実技
一年生 筋肉解剖学Ⅰ
関節運動学Ⅰ
神経解剖学Ⅰ
生理学
病理学
免疫学
医療英語Ⅰ
筋膜リリーステクニック
二年生 筋肉解剖学Ⅱ
関節運動学Ⅱ
神経解剖学Ⅱ
整形外科検査学Ⅰ
医療英語Ⅱ
スポーツ医学Ⅰ
神経リリーステクニック
三年生 筋肉解剖学Ⅲ
関節運動学Ⅱ
神経解剖学Ⅲ
整形外科検査学Ⅱ
スポーツ医学Ⅱ
鑑別診断学
ケーススタディ
画像診断学
カイロプラクティック哲学
AKT(関節運動学的テクニック)

サポート体制

学習を進める中で生じる疑問に迅速に対応できるよう、LINEを介して常時質疑応答を実施しています。

また、在学中に生徒は自身のホームページ開設を必須としています。徒手療法大学では、生徒1人1人に対してホームページ開設のためのサポートを行っています(サーバー契約、独自ドメイン取得、ホームページのアップロード等)。

本カイロプラクティックスクールの講師は、アメリカでカイロプラクティックのライセンスを持つドクターオブカイロプラクティックが担当し、学生に専門的かつ実践的な指導を提供しています。

修業年限と認定資格

徒手療法大学の教育プログラムは、3年間の修業年限となっており、全ての過程を修了すると、カイロプラクターとしての認定証(CCT:Certified Chiropractic Therapist)が授与されます。

卒業後も、プロのカイロプラクターとして活躍するための確かな土台を築くことができるよう、包括的なサポートを提供しています。

このように、座学と実技の両面から深い学びを提供することで、私たちは次世代のカイロプラクターを育成していきます。興味を持たれた方はぜひお問い合わせください。

お問い合わせ

実習

解剖実習(海外の提携大学)

臨床実習(ミャンマーにて年2回実施)