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カイロプラクティックに国家資格はある?まず結論から
「カイロプラクターになりたい」「資格を取るにはどうすればいい?」——そう思って検索した方に、最初に知っておいてほしい事実があります。日本には、カイロプラクティックの国家資格は存在しません。
あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師は法律で定められた国家資格ですが、カイロプラクティックには現時点で法的な資格制度がありません。法的には「医業類似行為」の一つとして扱われています。
では、何の資格が取れるのか。費用はいくらか。学校はどう選ぶのか。この記事で順に整理します。
日本で取れるカイロプラクティック関連資格の種類
日本で取れるのは民間団体・学校が認定する資格で、国家資格はありません。海外で免許を得る道としては、米国などのDC(ドクター・オブ・カイロプラクティック)課程があります。団体によってカリキュラムの時間数・内容・費用が大きく異なるため、取得前に教育内容を必ず確認する必要があります。
| 項目 | 民間認定資格(日本国内・一般) | 徒手療法大学の認定 | 米国などのDC課程 |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 民間の団体・学校が独自に認定する資格 | 本学が独自に認定(国家資格・公的資格ではありません) | 米国などで公的に認められた学位・免許の水準 |
| 学習期間 | 数ヶ月〜3年以上 | 3年 | 学士号または一定の単位の取得後、DC課程に進む |
| 教育時間 | 団体により大きく異なる | 2,550時間(講義2,100+実技450) | 一般に4,000時間を超えるとされる |
| 臨床実習 | 団体により異なる | 海外での臨床実習は希望者のみ(年2回) | 課程に含まれる |
| 費用の目安 | 数十万円〜200万円程度 | 月額3.8万円×3年=136.8万円 | 米国留学の場合、4年間で学費だけで約1,800万円、生活費込みで3,000万円近く |
| 取得できるもの | 各団体・学校の認定 | 認定カイロプラクティックプラクティッショナー(Certified Chiropractic Practitioner) | DCの学位。米国で施術するには州ごとの免許が必要 |
| 確認すべき点 | 教育の総時間数、臨床実習の有無、基礎医学の内容 | 取得条件:3年間のプログラム(実技・講義)の修了 | 修了校の認定状況、免許取得の条件 |
民間認定資格(日本国内)
取得費用の相場は数十万円〜200万円程度と幅広く、学習期間も数ヶ月〜3年以上と差があります。
徒手療法大学の認定カイロプラクティックプラクティッショナーは、本学が独自に認定するものです。3年間のプログラム(講義2,100時間・実技450時間、計2,550時間)を修了すると授与されます。学費は月額3.8万円×3年(総額136.8万円)です。
米国などのDC課程
米国には州ごとの免許制度があり、DC(ドクター・オブ・カイロプラクティック)の免許を持つ人がカイロプラクターとして施術します。DC校は、入学に学士号、または一定の単位(例:90単位以上)を求める校があります。
米国留学の場合:4年間で学費だけで約1,800万円、生活費込みで3,000万円近くかかります。
費用の現実|学費の安さだけで学校を選ぶリスク
資格講座の費用は、団体や学校によって大きく異なります。その差の多くは、教育の総時間数と、解剖学・生理学などの基礎医学、臨床実習が含まれているかどうかにあります。
学習時間が数十〜数百時間程度の講座もあります。参考として、WHO(世界保健機関)は、非医療資格者に対して、最低4,200時間以上(うち臨床1,000時間以上)の専門教育を推奨しています。 本学の3年制プログラム(2,550時間)は、この水準より短い設計です。
費用を比べるときは、総額だけでなく、「教育の総時間数」「臨床実習の有無」とあわせて確認してください。費用の詳しい考え方は、カイロプラクティック資格の費用相場とROIで解説しています。
学校選びで見るべき3つのポイント
国家資格がない分、学校の質を自分で見極める必要があります。以下の3点を確認してください。
1. 誰が教えているか
講師が現役の臨床家か、どのような資格・経歴を持っているかは最重要です。米国DCや医師など、臨床の資格を持つ指導者から学ぶことが、将来の技術力につながります。
2. 学費の総額(隠れコストに注意)
入学金・授業料だけでなく、教材費・実習費・認定試験費用などを含めた総額を確認しましょう。月謝制・分割払いが可能かどうかも、学習継続の重要な要素です。詳しくは学費|募集要項をご覧ください。
3. カリキュラムの時間数と内容
「何時間学べるか」「解剖学・生理学・臨床実習が含まれているか」を具体的に確認してください。時間数が少ない講座は、基礎医学や臨床の学びが十分でない可能性があります。
施術を受ける側が知っておくべきこと
カイロプラクティックを受けたい方にも、知っておいてほしい情報があります。国民生活センターが2012年8月に公表した資料「手技による医業類似行為の危害」では、2007年度以降の約5年間(2012年6月末まで)に、整体・カイロプラクティック・マッサージ・接骨院などの手技で825件の危害情報が寄せられました。施術の種類別では、マッサージ281件、整体240件、接骨院・整骨院112件、カイロプラクティック110件でした。危害の内容では、「神経・脊髄の損傷」が177件(21.6%)で最多でした。
この数字はカイロプラクティックだけのものではなく、手技による施術全般の数字です。施術を受ける前に、次の点を確認することをおすすめします。
- 施術者がどのような教育機関を卒業しているか
- 教育時間数・内容や認定主体を公開しているか
- 持病がある場合は、事前に医師に相談する
信頼できる施術者を見分けるには、学歴・資格・臨床経験を具体的に開示しているかが一つの目安になります。首への手技の安全性については、上部頸椎調整のリスクもあわせてご覧ください。
世界のカイロプラクティック資格制度との比較
| 国・機関 | 資格の位置づけ | 取得要件 |
|---|---|---|
| 日本 | 法的資格なし(民間認定のみ) | 各学校・団体による |
| WHO基準 | ヘルスケア専門職として定義 | 4,200時間以上(非医療資格者) |
| 米国 | 州ごとの免許(DC) | DCプログラムの修了。入学には学士号または一定の単位が必要 |
| オーストラリア | 公的な登録制度 | 大学5年間 |
| 英国 | 法定の登録制度 | 大学4〜5年 |
制度の整った国と比べると、日本では、施術者の教育歴を利用者や学ぶ人が自分で確かめる必要があります。
法制化の動きと業界の未来
カイロプラクティックの国家資格化については、業界内で議論が続いています。ただし、現時点で法制化の具体的な時期は決まっていません。
将来の制度がどうなるかは未定です。ただ、教育時間数や内容を公開している学校で学び、学習の記録を残しておくことは、制度が整備された場合にも役立つ可能性があります。
よくある質問
カイロプラクティックの国家資格はありますか?
ありません。日本では法的な資格制度がなく、取得できるのは民間団体や学校の認定資格です。海外で免許を得たい場合は、米国などのDC課程で学ぶ方法があります。
カイロプラクターになるまでに、最短で何年かかりますか?
民間認定資格は、数ヶ月から3年以上と幅があります。米国のDCは、学士号または一定の単位を取得した後にDCプログラムを修了する必要があります。
資格や免許がなくても、開業できますか?
カイロプラクティックには法的な資格制度がないため、特定の資格がなくても名乗ること自体は可能とされています。ただし、医行為にあたる行為は医師以外にはできません。安全のため、教育歴の確認が重要です。
働きながら資格を取れますか?
徒手療法大学では、働きながら学べるEラーニングと、月1回の実技スクーリングを用意しています。詳しくはカイロプラクターの資格は働きながら取れる?をご覧ください。
資格を取ると、収入はどのくらいになりますか?
働き方によって大きく異なります。詳しくはカイロプラクターの収入で解説しています。
まとめ|カイロプラクター資格取得のロードマップ
- 日本には国家資格がない——だからこそ「何を学んだか」が差になります
- 取れる資格は民間認定資格——団体・学校によって、教育内容に大きな差があります
- 教育時間数・内容・認定主体を公開している学校を比べましょう
- 費用は総額と教育時間数をあわせて確認——国内の相場は数十万円〜200万円程度です
- 将来の制度を見据えて、今から正しい知識・技術を身につけておくことは、一つの方法です
徒手療法大学の3年制プログラム
名古屋・神戸・札幌で開講しています。講義2,100時間・実技450時間(計2,550時間)を、オンラインと対面を組み合わせて学びます。修了すると、本学が独自に認定する認定カイロプラクティックプラクティッショナー(Certified Chiropractic Practitioner)が授与されます。米国のDC免許を持ち、PhDを取得した榊原学長が全カリキュラムを監修しています。
- 認定主体:徒手療法大学(国家資格・公的資格ではありません)
- 取得条件:3年間のプログラム(実技・講義)の修了
- 学費:月額3.8万円×3年(総額136.8万円)
- 海外臨床実習:希望者のみ(年2回)。必須ではありません
米国のDC課程とは、教育時間も制度も異なります。目的や進路に合うかを比べたうえで検討してください。まずは無料相談からお気軽にご連絡ください。
出典
- WHO. Guidelines on basic training and safety in chiropractic. 2005.
- 国民生活センター「手技による医業類似行為の危害-整体、カイロプラクティック、マッサージ等で重症事例も-」2012年8月 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002lamn-att/2r9852000002latt.pdf

この記事を書いた人:榊原 直樹
徒手療法大学 学長 / 米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック (DC) / 医学博士 (PhD)
1998年に米国カリフォルニア州でDCライセンスを取得し、ロサンゼルスで10年間臨床に従事。帰国後、岐阜大学医学部にてスポーツ医学の医学博士号を取得。現在は名古屋駅前での臨床の傍ら、徒手療法大学(名古屋・神戸・札幌)の学長として後進の育成に尽力している。
2000年よりヴィパッサナー瞑想を実践し、毎日の瞑想を日課とする。心身両面からのアプローチを探求し続けている。