33年前の「打算のない直感」が道を開いた
私がカイロプラクターの道を決意したのは、今から33年前。当時、スポーツ医学の実践に強く惹かれており、欧米のカイロプラクターがスポーツドクターとして活躍している姿に憧れたのが動機でした。
スポーツ医学の研究ではなく、「アスリートのケアができるようになりたい」という単純に「自分のやりたいこと」、「わくわくすること」に突き動かされた結果です。そこには、収入や将来の安定といった「打算」は一切ありませんでした。
「『やりたいことがわからない』という悩みを抱える人は多いと聞きます。これはカイロプラクターを目指す皆さんも例外ではありません。
なぜなら、おそらくそれはわくわくする感覚、楽しいと感じることを素直に行動に移してこなかったから。
自分の魂の叫びを無視したり、抑圧したりすることを繰り返しているうちに、本当に自分が心から望むことが何なのか、感じ取れなくなってしまうのかもしれません。
幸いなことに、この「わくわくすることしかやらない」という私の人生のモットーは、まさに『仕事は楽しいかね?』で繰り返し語られる「遊び感覚で新しいことを試し続ける」という教えと完全に一致しています。
辛い時期も「楽しさ」が勝っていた
カリフォルニアでD.C.ライセンスを取得し、歩合制で働き始めた頃、収入はほとんどありませんでした。生活は苦しかったですが、不思議と悲観することはありませんでした。
なぜなら、週に数名の患者さんが来てくれることが心からありがたく、カイロプラクティックという仕事自体が楽しくて仕方がなかったからです。
私の初期の経験は、報酬ではなく仕事そのものから得られる小さな喜び(変化・発見)が、飽きることなくモチベーションを維持するエネルギーになっていたのだと思います。

「わくわく」に素直に従うと道が連鎖する
私の場合、「スポーツドクターになりたい」というぼんやりとした出発点(大きな目標)はありましたが、その後の重要なステップはすべて「わくわくする感覚」という直感に従った結果でした。
これらはすべて、ある日突然「やりたい!」と直感が囁き、すぐに「試して」みたことです。
大きな目標に固執せず、「今、目の前にあるワクワク」という小さな「試み」を積み重ねた結果、次から次へとやりたいことが連鎖反応のように湧き出てきて、現在の充実したカイロプラクティックライフに繋がっています。
試すことに失敗はない、試さないことが失敗
皆さんも将来、新しい手技の習得、独立開業、海外での活動など、様々な挑戦を前に不安を感じるかもしれません。
しかし、直感に従って「試した」結果、たとえうまくいかなくても、「自分には合わないことが分かった」という発見は、必ず次の「わくわく」につながります。
自分の直感に従い、やりたいこと、わくわくすることに素直に行動を起こしてきたことこそが、私がカイロプラクティックという仕事を楽しむことができている最大の原因です。

最後に学生の皆さんへ
皆さんが選んだカイロプラクティックという道は、それ自体が深く、日々新しい発見と挑戦に満ちたものです。
自分の魂の叫びである「わくわく」という直感を信じ、小さなことでもいいから毎日「試す」ことを続けてください。
「自分の人生は自分で経営する研究開発プロジェクト」だと捉え、自分の「わくわく」という直感を信じて、小さなことでもいいから毎日「試す」ことを続けてください。
「毎日を楽しく生きる」こと、そして「わくわくすることに素直である」こと。これこそが、カイロプラクターとしてのあなたの可能性を最大限に引き出し、患者さんを心からハッピーにするエネルギーの源になるはずです。
自分の直感に「よくやった!」と褒めてあげられるような、楽しい毎日を送りましょう。
記事の要約:33年間の軌跡と学生へのメッセージ
「打算」ではなく「直感」が原点 33年前、収入や安定といった計算ではなく、「アスリートのケアがしたい」という純粋な「ワクワクする直感」に従って渡米し、カイロプラクターの道を志した。
「楽しさ」が苦境を支えるエネルギー 米国での開業当初、経済的に苦しい時期もあったが、仕事そのものの楽しさと、患者さんの喜びという報酬以上の価値がモチベーションを維持させた。
直感に従うと道は連鎖する 徒手療法大学の設立やミャンマーでのボランティア活動など、現在のキャリアはすべて、ふと感じた「やりたい!」をすぐに「試す」ことで連鎖的に広がっていった。
学生へのメッセージ:人生は「研究開発」 「試すことに失敗はない、試さないことが失敗」である。自分の人生を「研究開発プロジェクト」と捉え、自身の魂が求める「ワクワク」に素直に行動し続けることが、患者さんを幸せにする最高のエネルギーとなる。
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榊原直樹 | 徒手療法大学 学長 / 米国公認D.C. / 医学博士(スポーツ医学)
33年前、「アスリートのケアがしたい」という直感に従い渡米。以来、計算よりも「心躍る感覚」を羅針盤に、日米での臨床、大学院での研究、そして学校設立へと道を切り拓いてきた。 どんなに経験を重ねても「試すことに失敗はない」という遊び心を忘れず、現在は名古屋を拠点に、ミャンマーでのボランティア治療や後進の指導など、カイロプラクティックの可能性を広げる活動に奔走中。