【この記事の要点】
成功の絶対法則:名著『CHANCE』でも語られる通り、人生やビジネスの成功の鍵は「素直さ(かっこつけないこと)」にある。
現場の実感:臨床と教育の現場においても、「素直な人」は症状の改善率が高く、技術習得のスピードも圧倒的に速い。
思考停止はNG:ただし、すべてを鵜呑みにするのは危険。素直に受け入れた後、必ず自らの頭と体で「検証」するプロセスが本物の成長を生む。
私には現在、カイロプラクターとして大きく2つの役割があります。 一つは、治療院で目の前の患者さんの痛みに向き合い、診療を行う臨床家としての役割。 もう一つは、徒手療法大学(College of Manual Therapy)の学長として、将来のカイロプラクターを育てる教育者としての役割です。
この臨床と教育という、全く異なるようでいて密接に関わる二つの現場に立ち続けていると、ある一つの真理にたどり着きます。それは、素直さこそが、人生を左右する最も重要な成功法則であるということです。

名著『CHANCE』が教える成功法則
犬飼ターボさんの著書『CHANCE(チャンス)』という小説仕立ての成功哲学書をご存じですか? この物語の中で、成功者が主人公の青年に成功の法則として真っ先に教えるのが、まさにこの素直さでした。
物語の中での定義が非常に秀逸で、私の心に刺さりました。 『成功とは学びの過程であり、学ぶということは素直に受け入れることだ』 『素直になるとは、かっこつけるのをやめることでもある』
これは、私が日々の現場で感じていることと完全にリンクします。
「素直さ」が生む治療効果と成長スピード
まず、患者さんの場合です。 臨床の現場で見ていて面白いほど顕著なのが、「素直な人は症状の改善率が極めて高い」という事実です。 こちらの生活指導やアドバイスに対して、「でも」「だって」と反論したり、自己流の解釈を挟んだりせず、まずは「やってみます」と受け入れる。自分の身体からのサインや、専門家の意見を素直に聞き入れる心の柔らかさが、結果として自然治癒力を最大限に引き出すのだと感じます。
そして、これは学生たちを見ていても全く同じことが言えます。 技術や知識の習得が驚くほど早い生徒には、共通して素直さがあります。 最初は誰でも未熟です。しかし、そこで変なプライドが邪魔をして、分かったふりをしたり、指摘を拒絶したりしてしまうと、そこで成長は止まってしまいます。新しい視点を取り入れるとき、変化を恐れず教えを乞うことができる素直さは、プロへの階段を駆け上がる最強の武器になります。

【重要】素直さと思考停止は違う
しかし、ここで一つだけ、強く注意しておきたいことがあります。 私が言う素直さという成功法則は、何でもかんでも言われたことを鵜呑みにして、すべてを無条件に受け入れろと言っているわけではありません。 素直さは必要ですが、思考停止になってはいけないのです。
重要なのは、一度受け入れた後に、必ず「自らの頭と体を使って検証する」というプロセスを経ることです。 まずは頭を使い、教わったことに理論的な矛盾がないかを判断する。論理的に納得できたならば、次は実際に体を使って——学生であればカイロプラクティックのテクニックとして——それを検証してみるのです。
実際にやってみて、結果が出るのか、再現性があるのか。 そこまで検証し、納得して初めて、知識や技術を本当の意味で自分の中に取り込めばよいのです。
情報を遮断せず素直に耳を傾ける入り口と、それを厳しく検証する出口。この両方を持ってこそ、本物の力が身につきます。
まとめ
もし、あなたが今、治療において、あるいは学びにおいて壁を感じているとしたら、一度自分自身の素直さのメーターを確認してみてください。 かっこつけるのをやめ、心を開いてみる。そして、その開いた心で、真摯に検証を繰り返す。 そうすれば、あなたの前にある扉は、驚くほど確実に開かれていくはずです。
「CHANCE」は、実はすぐ目の前に落ちている。それを拾えるかどうかは、あなたの素直さ次第なのです。
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この記事を書いた人

榊原 直樹(Naoki Sakakibara, D.C., Ph.D.)
徒手療法大学(College of Manual Therapy)学長 スポーツ医学&カイロプラクティック研究所 所長
東北大学卒業後、渡米。米国クリーブランドカイロプラクティック大学LA校を卒業し、カリフォルニア州にてドクター・オブ・カイロプラクティック(D.C.)のライセンスを取得。 ロサンゼルスでの10年間の臨床経験、2006年トリノオリンピック医療チーム帯同などを経て2007年に帰国。岐阜大学医学部大学院にて医学博士号(Ph.D. / スポーツ医学)を取得。 現在は名古屋駅前での臨床の傍ら、徒手療法大学(名古屋・神戸・札幌)の学長として後進の育成に情熱を注ぐ。座右の銘は「知行合一」。