【この記事のポイント】
努力より「楽しむ」: 成功する治療家が持つ最強のマインドセットとは。
人生の「四季」戦略: 臨床に没頭した「夏」から、人を育てる「秋」へ。
30年の結論: 技術と知識を次世代へつなぐ喜びについて。
山口周氏の著書『人生の経営戦略』という書籍の中で「思い通りにならない人生をどうにかしてうまく行かせるための戦略」が語られているのですが、その内容を聞けば聞くほど、私が歩んできたカイロプラクターとしての生き方と深くリンクすることに気づかされました。
今日は、この「人生の経営戦略」という視点から、私のこれまでの30年の歩みと、これからの徒手療法大学について少しお話ししたいと思います。

成功するカイロプラクターの生き方:「努力」より「楽しむ」
動画の中で、非常に印象的な言葉がありました。 『努力する人は、楽しんでいる人には勝てない』
これは孔子の教えにも通じる真理ですが、プロフェッショナルな治療家を目指す上でこれほど核心を突いた言葉はないでしょう。
私はカイロプラクターになって約30年になります。アメリカでライセンスを取得し、ロサンゼルスでの臨床、日本への帰国、医学博士号の取得、そして名古屋での開業。ノンストップで走り続けてきましたが、正直なところ「頑張って努力してきた」という感覚は微塵もありません。
なぜなら、「カイロプラクティックが楽しくて仕方がない」 からです。
医学知識のアップデートも、治療技術の研鑽も、私にとっては苦しい義務ではなく、知的好奇心を満たす最高の喜びです。この「楽しむ」という感覚こそが、私のカイロプラクターとしての生き方における最大の戦略だったのかもしれません。
動画でも解説されていた通り、まず優先すべきは「人的資本(スキル)」です。楽しんで技術を磨き続ければ、それは誰にも負けない「抜きん出た技術」へと進化します。すると、自然と結果が出せるようになり、患者さんが集まり、経済的な安定(金融資本)もついてくる。 楽しむことこそが、最強の生存戦略であり、幸福への最短ルートなのです。
人生の「四季」に合わせたキャリア戦略
また、同書では人生には「春夏秋冬」があるとしています。 0〜30代の「春」は試し、30〜50代の「夏」は集中する。そして50〜70代の「秋」は、「広げる・育てる」時期であると。
振り返れば、私が渡米しカイロプラクティックの世界に飛び込んだのはまさに「春」。そして臨床に没頭し、医学部で研究に打ち込んだ時期は、灼熱のような「夏」でした。
そして今、私は人生の「秋」にいます。 「秋」の使命は、培ってきた能力や人脈を生かして新しいことを始めたり、人を育てたりすることだと言います。まさに今、私が徒手療法大学(College of Manual Therapy)を通じて実践していることです。
今夏に実現したタイでの解剖実習、ミャンマーでのボランティア治療。そして本年(2026年)5月には、解剖実習でお世話になったタイの大学から医学部生たちを名古屋に招き、研修を行うことが決まりました。 私の持っている技術や経験を、次の世代へ、そして世界へと広げていく。カイロプラクティックという仕事のおかげで、私の世界は今もなお広がり続けています。

30年前の自分に伝えたい「この道を選んで正解だった」
もし今、タイムマシーンがあるのなら、私は30年以上前の自分に会いに行き、こう言って褒めてやりたいです。
「よくやった! この生き方を選んでくれてありがとう」
そして、この道に進ませてくれた両親にも、心からの感謝を伝えたいと思います。
カイロプラクティックは、単なる職業ではありません。技術が向上すれば、かつては太刀打ちできなかった症状も改善できるようになり、患者さんの笑顔が増え、自分自身も豊かになれる。カイロプラクターであり続ける限り、その進化と幸せは一生続きます。
これからカイロプラクターとしての生き方を模索する皆さん、そして今、技術の壁に悩んでいる皆さん。 どうか、学ぶことを「努力」と思わず、「楽しさ」に変えてください。そしていつか皆さんが人生の「秋」を迎えた時、私と同じように「最高の人生だった」と笑える日が来ることを願っています。
徒手療法大学は、そんな「楽しんで勝てる」治療家を、これからも全力で育てていきます。
この記事を書いた人

榊原 直樹(Naoki Sakakibara, D.C., Ph.D.) 徒手療法大学 学長 / 米国政府公認ドクター・オブ・カイロプラクティック
1998年に米国カリフォルニア州にてD.C.ライセンスを取得し、ロサンゼルスで10年間臨床に従事。2007年の帰国後、岐阜大学医学部にてスポーツ医学の医学博士号(Ph.D.)を取得。 現在は名古屋駅前にて治療院を運営する現役の臨床家(臨床歴30年弱)であると同時に、徒手療法大学の学長として後進の育成に情熱を注ぐ。 「カイロプラクティックを楽しむ」を信条に、タイでの解剖実習やミャンマーでのボランティア活動など、国境を越えて活動の幅を広げ続けている。
【徒手療法大学 公式メディア】
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公式サイト: https://manualtherapy.jp/
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Instagram: @manual_therapy_school
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X (Twitter): @Manual_Therapy_