【神戸校】実技実習:手関節の奥深さを探る!

本日、徒手療法大学神戸校では、手関節に焦点を当てた実技実習が行われました。いつものことながら、神戸校の生徒の皆さんは真剣な眼差しで、熱心に実習に取り組んでいました。その真摯な姿勢と熱意は、教える側の私たち講師陣にとっても大きなモチベーションとなります。

手関節は、日常生活で頻繁に使用されるだけでなく、スポーツ活動においても重要な役割を果たす複雑な関節です。そのため、その解剖学、運動学、そして発生しやすい傷害について深く理解することは、将来カイロプラクターとして活躍するために不可欠です。

手関節の解剖学:骨と靭帯が織りなす精緻な構造

実習ではまず、手関節の複雑な解剖学について掘り下げました。

  • 近位手根骨と遠位手根骨の関係: 8つの手根骨が近位列と遠位列に分かれ、それぞれが独自の動きと連結を持っています。この絶妙なバランスが、手関節の多様な動きを可能にしています。
  • 各手根骨の特徴と傷害: 各手根骨にはそれぞれ特徴があり、特定の傷害が起きやすいことが知られています。
    • 舟状骨骨折: 手根骨の中でも特に骨折しやすく、血行障害による偽関節のリスクも高い骨です。
    • 月状骨軟化症(キーンベック病): 月状骨への血行障害により、骨が壊死してしまう疾患です。
    • TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷): 尺骨と手根骨の間にある軟骨や靭帯の複合体で、手関節の安定性に大きく寄与しています。転倒などによる手関節への負荷で損傷しやすい部位です。

これらの傷害は、詳細な解剖学的知識がなければ正確な評価と適切なアプローチができません。

手関節の運動学:緻密な連動が生み出す動き

次に、手関節の運動学に焦点を当てました。

  • 掌屈・背屈時の橈骨手根関節と手根中央関節の寄与率: 手関節の掌屈(手のひらを曲げる動き)や背屈(手の甲を反らす動き)は、橈骨と近位手根骨からなる橈骨手根関節と、近位手根骨と遠位手根骨からなる手根中央関節が協調して行われます。それぞれの関節がどの程度の割合で動きに寄与しているかを理解することは、運動制限の原因特定に繋がります。
  • 橈屈・尺屈時の手根骨の副運動: 手関節の橈屈(親指側に傾ける動き)や尺屈(小指側に傾ける動き)の際、近位手根骨と遠位手根骨の間でわずかながら副運動が生じます。この目に見えにくい微細な動きを理解することが、手関節の機能不全を評価する上で非常に重要になります。

手関節に生じやすい傷害と鑑別診断

実習の後半では、手関節に発生しやすい具体的な傷害と、それらの鑑別診断について深く学びました。

  • 背屈制限・掌屈制限、橈屈制限・尺屈制限: これらの可動域制限は、単なる筋肉の硬さだけでなく、関節の構造的な問題や過去の傷害が原因となっていることもあります。
  • 手関節インピンジメント: 手関節の特定の動きによって、骨や軟部組織が挟み込まれ、痛みが生じる状態です。

そして、カイロプラクターとして特に重要となるのが、適用外疾患の鑑別です。

  • 骨折(舟状骨、月状骨、有鈎骨): 徒手療法では対応できない骨折を見落とさないための鑑別ポイントを学びました。
  • TFCC損傷: 症状が手関節痛と似ていることが多いため、TFCC損傷を疑う所見を把握することが重要です。

これらの鑑別能力を養うことは、患者さんの安全を確保し、適切な医療機関への紹介を行う上で不可欠です。

全ての生徒が卒業後、地域医療に貢献できる一人前のカイロプラクターになれるよう、私たち講師陣も引き続きベストを尽くしていきます。神戸校の生徒の皆さんの今後の成長が本当に楽しみです!

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徒手療法大学神戸校の手関節実習レポート。複雑な手関節の解剖学、緻密な運動学、そして舟状骨骨折やTFCC損傷などの傷害鑑別について深く学び、カイロプラクターとして不可欠な専門知識を習得しました。
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