徒手療法大学神戸校では、11月23日(日)に実技講習が実施されました。神戸校の校長である徳山先生による実技指導です。
環境の重要性
神戸校の生徒の皆さんは、いつも通りやる気に満ちていました。 休日返上で技術習得に励むその姿勢には、指導する側としても熱が入ります。
良くも悪くも、人間は環境から大きな影響を受けます。 どれだけ志が高くても、周囲のモチベーションが低ければ、知らず知らずのうちにその空気に流されてしまうものです。逆に、高い意識を持った仲間に囲まれていれば、自然と自分自身の基準も引き上げられます。
その点において、現在の神戸校の人的環境はとても理想的です。
腕神経叢のマニピュレーション
さて、今回の講義テーマは「腕神経叢」を中心とした神経マニピュレーションでした 。
頸部から腋窩にかけて走行する神経束は、斜角筋間隙や鎖骨下、小胸筋下部といった様々な場所で絞扼を受けやすく、それが上肢のしびれや痛みの原因となります 。
講義では、以下の主要な神経へのアプローチを重点的に練習しました。
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長胸神経:前鋸筋を支配するこの神経が絞扼されると、翼状肩甲骨などの症状が現れます 。斜角筋隙から鎖骨下への走行を意識したリリースを行いました 。
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肩甲上神経:棘上筋・棘下筋を支配し、肩関節の挙上や外旋時の痛みに深く関わります 。上肩甲横靭帯や棘下切痕といった絞扼ポイントへのコンタクトを確認しました 。
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肩甲背神経:肩甲挙筋や菱形筋に関与し、肩こりや肩甲骨内側の痛みの原因となります 。中斜角筋を貫通する部位など、繊細な触診が求められます 。
それぞれの神経に対して、側臥位や仰臥位での正確な触診と、神経の走行に沿ったLOD(矯正方向)を用いたマニピュレーションを徹底して行いました 。
考えるな、感じろ
解剖学的なイメージを指先に伝え、ミリ単位で絞扼部位を捉える感覚。 この「感覚」こそが、徒手療法家としての真骨頂です。
生徒の皆さんが互いの体を借りて練習し、フィードバックし合う姿は、まさに「理想的な環境」そのものでした。 今日学んだ技術が、明日の臨床で患者様の笑顔に繋がることを確信しています。
