カイロプラクターの成功法則|シュワルツェネッガーに学ぶ「習慣化」と「利他」の精神

徒手療法大学の学生の皆さん、こんにちは。学長の榊原です。

ボディビルの世界王者、ハリウッドスター、そしてカリフォルニア州知事という、全く異なる3つの分野で頂点を極めたアーノルド・シュワルツェネッガー氏の「成功哲学」についての解説です。

彼の人生は華々しいサクセスストーリーに見えますが、その裏には極めて泥臭く、そして我々カイロプラクターが学ぶべき本質的な「行動の原則」がありました。 今回は、彼の哲学と本校での学び、そして将来の臨床家としての在り方を重ね合わせてお話ししたいと思います。

1. 自由の落とし穴と「ベビーステップ」

徒手療法大学では、卒業までに履修すべき科目のすべてを「Moodle」というEラーニングに特化したオンラインプラットフォームで行っています。週に3つまたは4つの講義動画が配信され、自分の好きな時間とペースで勉強を進められるため、場所を選ばず遠方からの受講も可能です。非常に利便性が高いシステムだと自負しています。

しかし、ここには大きな「落とし穴」があります。 自由度が高いということは、裏を返せば「強い規律」を持って勉強していく必要があるということです。いつでも視聴できるという安心感から、つい視聴を先延ばしにしてしまう。その結果、未消化の講義が山積みになり、次第にモチベーションが枯渇していく……これは誰もが陥りやすい罠です。

ここで大切になるのが、シュワルツェネッガーが提唱する「ベビーステップ(小さな一歩)」という考え方です。

彼は2018年に受けた心臓手術後、高熱があり体力が落ちている中、彼は「まずは病室の周りを一周する」という極めて小さな目標から始め、少しずつ距離を伸ばして早期退院を勝ち取りました。

皆さんもこれに倣いましょう。講義動画はたいてい午前中の早い時間帯に規則的にアップロードされます。「その時間は勉強の時間にする」とルールを決めるのが理想です。 しかし、忙しくて時間がない日もあるでしょう。そういう時こそ、「後でまとめてやる」のではなく、「とりあえず動画を開いてみる」ことです。

全部視聴できなくても構いません。10分でも大丈夫。10分が無理なら、1分でも構いません。人間の脳は新しい習慣を定着させるのを極端に嫌う性質があります。最初から完璧を目指さず、いつもと同じタスクができないのなら、その半分でもいいからやる。 大切なのは、いつもの時間、いつもの環境で講義動画を視聴するという「回路」を脳に焼き付けることです。この小さな習慣化(ベビーステップ)こそが、最終的に膨大な知識を修得する唯一の道なのです。

2. 「Be Useful(人の役に立つ)」を羅針盤にする

カイロプラクターを目指す動機は人それぞれだと思います。しかし、本校のモットーは明確です。最終的には「人の役に立つカイロプラクター」になってもらいたいということです。

シュワルツェネッガーは、父親から口酸っぱく「Be Useful(役に立つ人間になれ)」と言われて育ったそうです。自分のためだけに筋肉を鍛えるのではなく、その力を薪割りなどの手伝いに使え、と。この「利他の精神」こそが、彼の成功の土台となりました。

皆さんも、カイロプラクティックという素晴らしい技術を活用して、誰かの役に立てる人間になってください。自分一人の成功や利益のためではなく、自分の才能や技術を他者のために使う。その姿勢を培ってください。動画でも語られていた通り、巡り巡ってそれが自分自身に大きな成功をもたらすのです。

シュワルツェネッガーの成功哲学をカイロプラクターの学びにどう活かすか?徒手療法大学学長が説く3つの原則:「ベビーステップ」による学習の習慣化、「人の役に立つ」利他の精神、そして治療結果を成長の糧に変える「解釈の力」について解説します。

3. 結果の「解釈」が治療家の人生を決める

患者さんは我々カイロプラクターに何を望んでいるのでしょうか? もちろん、体の不調、痛みやしびれなどの症状の改善です。私たちの役割は、そのニーズに応えるべく全力を尽くすことです。

しかし、臨床の現場では厳しい現実にも直面します。それは「結果を完全にコントロールすることはできない」ということです。 治療にベストを尽くしても、期待通りの結果が出ることもあれば、そうでないこともあります。もし、このコントロールできない「結果」だけに固執してしまうと、思うようにいかない時期に自信を失い、カイロプラクティックという仕事自体が嫌になってしまうでしょう。

ここで重要になるのが、シュワルツェネッガーの「解釈の力」です。 彼は厳しい家庭環境を「不幸」と捉えて潰れるのではなく、「ここから抜け出して成功するための燃料」と解釈して前に進みました。同じ出来事でも、受け止め方一つで人生の景色は180度変わります。

治療結果も同じです。大切なのは、出た結果から「何を学ぶか」、そしてそれを「どう解釈するか」です。 思うような結果が出なかった時、それを単なる失敗として落ち込むのか、それとも次の患者さんを救うための貴重なデータとして前向きに捉えるのか。その解釈の質が、あなたのカイロプラクターとしての人生を決定づけます。

最後に

大きな目標を掲げることは素晴らしいですが、今日やるべきことは「小さな一歩」です。 まずは今日配信された講義動画を、ほんの数分でもいいので再生してみてください。その小さな行動の積み重ねが、やがて「人の役に立つ」大きな力となり、どんな結果も乗り越えられる強いマインドを育ててくれるはずです。

共に学び、歩んでいきましょう。

将来の臨床家を目指す徒手療法大学の学生へ。学長がアーノルド・シュワルツェネッガーの人生から紐解く、カイロプラクターが学ぶべき本質的な「行動の原則」とは?学習習慣の定着から、臨床におけるマインドセットまで、成功への道筋を示します。

本日のまとめ

  • 「ベビーステップ」で習慣化を制する Moodleでの学習は自由度が高い反面、自己規律が求められます。やる気が出ない時こそ「1分だけ」「動画を開くだけ」という小さな一歩(ベビーステップ)を踏み出し、脳に学習習慣を定着させましょう。

  • 「利他の精神」が成功への近道 本校のモットーは「人の役に立つカイロプラクター」です。自分の利益ではなく、患者様のために技術を使う「Be Useful」の精神が、結果としてあなた自身に大きな成功をもたらします。

  • 結果の「解釈」で未来を変える 治療結果は常にコントロールできるわけではありません。思うような結果が出ない時、それを単なる失敗とするか、成長への糧とするか。「解釈」の質を高めることが、長く愛されるカイロプラクターになる鍵です。


この記事を書いた人

榊原 直樹(さかきばら なおき) 徒手療法大学 学長 米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック(D.C.) 医学博士(スポーツ医学・岐阜大学医学部) 1967年生まれ。米国カリフォルニア州にてライセンス取得後、ロサンゼルスで10年間の臨床経験を積む。2007年に帰国し、名古屋駅前にてカイロプラクティック治療院を開院。現在は後進の育成に尽力している。 東北大学入学時より開始したボディビル・筋トレは現在も毎朝1時間のルーティンとして継続中。また、2000年にゴエンカ氏のもとで始めたヴィパッサナー瞑想をきっかけに、毎朝晩30分の瞑想も欠かさない。「知行合一」を信条とし、心身の鍛錬と臨床技術の向上を追求し続けている。榊原 直樹(Naoki Sakakibara), D.C., Ph.D.

徒手療法大学 学長

東北大学入学と同時にボディビルを開始し、現在も毎朝1時間のトレーニングを欠かさない。 米国カリフォルニア州にてドクター・オブ・カイロプラクティック(D.C.)のライセンスを取得後、ロサンゼルスで10年間カイロプラクターとして活動。2007年に帰国し、岐阜大学医学部にてスポーツ医学の医学博士号(Ph.D.)を取得。 現在は名古屋駅前にて臨床にあたる傍ら、徒手療法大学の学長として後進の育成に力を注いでいる。また、2000年からヴィパッサナー瞑想を実践し、心身の健康と向き合い続けている。

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