カイロプラクティックの道を志し、勉強を始めると、誰もが必ずと言っていいほど「壁」にぶつかります。
「背骨の動きが、指先でまったく感じ取れない」 「アジャストメント(矯正)がうまく決まらない」 「自分は不器用だから、カイロプラクティックの才能がないんじゃないか……」
こんな不安に押しつぶされそうになったことはありませんか? 今回は、徒手療法大学の学長として、そして一人の臨床家として、**「カイロプラクティックと才能」**について、私の本音をお伝えします。
社会で生き残るのは「天才」ではなく「諦めない人」
結論から言います。「社会で生き残るのは『天才』ではなく、『最後まで諦めない人』」です。
私は1998年にアメリカでDC(ドクター・オブ・カイロプラクティック)のライセンスを取得し、その後、医学博士(Ph.D.)として研究も続けてきました。 こう経歴を書くと、順風満帆で「才能があった人」に見えるかもしれません。しかし、最初から全てができたわけでは決してありません。
今の学生の皆さんと同じように、できないことへの焦りや不安と常に向き合ってきました。最初からゴッドハンドだったわけではないのです。
伸びる人とそうでない人の「明確な違い」
教育の現場で多くの学生を見ていると、将来伸びる人とそうでない人の「明確な違い」が見えてきます。それは「指のセンス」ではありません。
例えば、触診(パルペーション)の授業でのことです。
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伸び悩む人: 分からないとすぐに「分かりません」「感覚がありません」と言って手を離してしまう。
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伸びる人: 分からなくても指を当て続け、「これかな?あれかな?」と悩み、指先の感覚を探り続ける。
最終的に「ゴッドハンド」と呼ばれる治療家になるのは、間違いなく後者です。 カイロプラクティックに必要な才能があるとすれば、それは「諦めずに触り続ける泥臭さ」だと言えます。
「今できない」ことは「未来」に関係ない
「今できないことと、未来に成し遂げることには何の関係もない」 これは私が信じている真理です。
もし今、あなたが壁にぶつかっているなら、こう考えてみてください。
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触診が苦手なら: 人の倍、骨標本を触り続ければいい。
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英語の論文が読めないなら: 1日1行ずつでも翻訳してみればいい。
私たちが学ぶ医学や徒手療法は、一朝一夕で身につく魔法ではありません。しかし裏を返せば、正しい努力を「諦めずに」続ければ、必ず誰でも習得できる科学であるということです。
才能とは「逃げ出さない度胸」のこと
「天才が評価されているわけではない。度胸がある人が一番恩恵を受けている」
カイロプラクターになるために、生まれつきの特別な指の感覚(才能)は必要ありません。 本当に必要なのは、目の前の患者さんの体を治せるようになるまで、勉強と練習を絶対に止めないという「覚悟」と「継続する力」です。
「自分には無理かも」と心が折れそうになった時こそ、この言葉を思い出してください。 できない理由を探して諦めるのではなく、できるようになるまで続けること。
徒手療法大学は、そんな「最後まで諦めない人」を全力でサポートし、必ず一流の治療家へと育て上げます。 才能の有無なんて気にする必要はありません。一緒に、その壁を越えていきましょう。
この記事のまとめ
才能は不要: カイロプラクティックに生まれつきの「天才的なセンス」は必要ありません。
重要なのは継続: 伸びる人と伸び悩む人の違いは、分からなくても諦めずに触り続ける「粘り強さ」です。
科学だから習得できる: 徒手療法は魔法ではなく科学です。正しい努力を続ければ、不器用でも必ず技術は身につきます。
結論: 社会で生き残るのは「天才」ではなく、逃げ出さずに学び続けた「諦めない人」です。
この記事を書いた人

榊原 直樹(Naoki Sakakibara), D.C., Ph.D.
徒手療法大学 学長 米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック / 医学博士(スポーツ医学)
1998年に米国カリフォルニア州でDCライセンスを取得。ロサンゼルスにて10年間の臨床経験を積んだ後、2007年に帰国。 岐阜大学医学部大学院にてスポーツ医学の医学博士号(Ph.D.)を取得。現在は名古屋駅前で臨床にあたる傍ら、徒手療法大学の学長として「世界に通用するカイロプラクター」の育成に尽力している。臨床家としての確かな技術と、科学的根拠に基づいた指導に定評がある。